どっちが年上だか分らない
●Two
翌日会社に出社すると
「水城昨日は無理やり誘ってゴメンね」と未沙子に謝られた
「大丈夫だよ、いい経験ができたから・・
でももういいかな?今後はパスで」
「水城可愛いから恋人いないのは勿体ないけどねー
実際昨日参加した男性陣から水城のこと色々聞かれたし」
「そうなの?」
「そうだよどんな男性がタイプなのかとか、趣味とかね
でも水城、誘ったときからあまり乗り気じゃなさそうだったから
男性たちには適当に答えといた」
「ゴメンね」
「いいって
それより昨日のイケメン君知り合いなの?随分仲よさげに感じたんだけど」
と未沙子に詰め寄られてちょっと後ずさり
「うん実は幼馴染みなんだ」
「幼馴染み!?」と驚く未沙子
「うん」
「なるほどねー身近にあんなカッコいい男がいたら目も肥えちゃうわね
ひょっとして水城が合コンに参加するって知って来たのかもね」
「そうかな?」
「絶対そうよ!カレ水城のこと好きなんじゃないの
だから心配になって来たんじゃない?」
「幼馴染みだよ、今までそういう対象で見たことないよ」
「近くにいすぎたから気がつかないだけかもしれないじゃない
これからは少し見方を変えるべきよ」
「見方かぁ」とぼんやり呟く
「焦らずによく考えてみなさいよ」
「うん分った」