ひなたくんとひなたさんは恋したい
南第一高校。
これが、私の高校です。
これからが、はじまりなのです。
……早く、友達もできると、いいな。です。
「ひなたーー!」
私は突然後ろからの声に肩を震わせました。
私の事を、誰か呼んだのでしょうか。
後ろを控えめに振り返りました。
そこには健気な男子二人、こちらに向かって手を振っていました。
私は、首を傾げました。
誰でしょうか。
私は、二人に会ったことはありませんが。
すると二人は私の側を通り過ぎ、私の前のひとりの男子へ。
「ひなた……?」
私は呟きました。