ひなたくんとひなたさんは恋したい
「あちゃー……」
私は呟きました。
こっそり壁に隠れている私にはどうすることもできません。
「「ひ、ひなだぁーー!」」
二人とも同時に叫びました。
私も同時に叫び声で震えました。
「ご、ごめんっ!」
「謝ることなんか、ぐすっ、ないよっ」
「そうだそうだっ」
「休憩時間とかでちょこちょこ会おうな!」
「あぁ……」
そこで、皮肉にも始業式を知らせるチャイムが鳴りました。
私もスピーチがあるので体育館へ行きました。