釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~
ちょっと待って・・・!!半袖ロゴの入ったTシャツ一着3万円って・・・
桁、おかしくない?
それとも、暫く私が服なんて買ってない間に、こんなに高騰したわけ?
そんなわけない。
「彩葉ちゃんは折角だからスカートね。試着してきて。」
スカートを渡されて試着室に入ったものの2万円の値札に冷や汗が流れる。
靴まで全部、コーデしてトータル6万ちょっと。
お会計は・・・
響君がしてくれた。
全身お揃いコーデに、彼はとても嬉しそうだけど、私は申し訳なくて、貰った花束で顔を隠した。
「服代、後で返すから・・・」
「えっ⁉そんな俺が情けなくなること止めてよ?
俺からのプレゼントは有り難く笑顔で受け取ってほしいな。
だって、俺は彩葉ちゃんを癒してあげたくて今日は会いに来たんだから」
なんともストレートな愛情表現だろう・・・
思わず顔が火照る。
「さあ、これからの予定は?」
「えーっとね。
んーっとね
・・・クレープに、パフェが食べたいっ!!」
思いきって伝えると「子供みたい。」と笑いながら私の指に、指を絡める。
「だって、私甘党なんだもん。」
二人並んで、歩く街並み。
大人の夜のデートにしてはカジュアルな服装、飾らないデートが落ち着くの。