釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~


ちょっと待って・・・!!半袖ロゴの入ったTシャツ一着3万円って・・・

桁、おかしくない?

それとも、暫く私が服なんて買ってない間に、こんなに高騰したわけ?

そんなわけない。

「彩葉ちゃんは折角だからスカートね。試着してきて。」

スカートを渡されて試着室に入ったものの2万円の値札に冷や汗が流れる。


靴まで全部、コーデしてトータル6万ちょっと。

お会計は・・・

響君がしてくれた。

全身お揃いコーデに、彼はとても嬉しそうだけど、私は申し訳なくて、貰った花束で顔を隠した。

「服代、後で返すから・・・」

「えっ⁉そんな俺が情けなくなること止めてよ?

俺からのプレゼントは有り難く笑顔で受け取ってほしいな。

だって、俺は彩葉ちゃんを癒してあげたくて今日は会いに来たんだから」


なんともストレートな愛情表現だろう・・・

思わず顔が火照る。


「さあ、これからの予定は?」

「えーっとね。

んーっとね

・・・クレープに、パフェが食べたいっ!!」


思いきって伝えると「子供みたい。」と笑いながら私の指に、指を絡める。

「だって、私甘党なんだもん。」

二人並んで、歩く街並み。

大人の夜のデートにしてはカジュアルな服装、飾らないデートが落ち着くの。



< 35 / 108 >

この作品をシェア

pagetop