釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~
チョコバナナのクレープを食べながら目指すのはスイーツ専門店。
季節限定パフェが食べたくて、チェックだけは入れてたの。
でも、なかなか食べに出向く時間がなくて、諦めモードだったけど。
運ばれたパフェを目の前に目を輝かせた私を、コーヒーを飲みながら、嬉しそうに見守る響君。
「響君、本当に食べないの?甘くて甘々で美味しいんだよ?」
「いや、さっきのクレープで甘いのはもう・・・」
苦笑いを浮かべる響君の口元に、私はスプーンですくった生クリームを近づける。
すると、観念したように、パクリと生クリームを食べた彼は「確かに甘いね」と笑う。
「そうでしょー!!」なんだか自分の好きなものを分かち合えるって幸せ。
幸せすぎてとろけそう。
「だけど、あの日の彩葉ちゃんの唇の方が甘かったよ。」
突然、さらりとあの日のキスの話なんかをするから、顔の熱が一気に上昇する。
「私のこと、いじめてる?」
真っ赤になりながら、その表情を伺うと、響君はただ、幸せそうに頬笑むだけ。
付き合ってから初めて知ったこと。
響君は以外と強引で
思ってた以上に優しくて・・・
そして、花束をくれたり、ロマンチストな1面があって
何より
とても分かりやすく
ストレートにその気持ちを伝えてくれる。
そんな彼に私はドハマリ中。