釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~
「ごめんっ!そうじゃない!そうじゃないの・・・。
デートは私のやりたかったこと、一緒に付き合ってくれて凄く楽しかったし
響君と今日、会えたことが凄く幸せなんだ。
けど・・・」
「けど・・・彩葉ちゃんの頭の中は仕事の事で一杯なのかな?」
「えっ・・・?」
「いや、さっき、パフェ食べながらさ、隣のテーブルの子達の話を聞いてたんでしょ?
何か仕事をする上で良いヒントでもあった?」
「ごめんっ・・・私・・・」
響君は気付いてたんだ・・・
「だって、彩葉ちゃんの目、凄いキラキラしてたから。」
申し訳なく俯く私に、響君はそんなことを、笑顔で言って抱き締めてくれる。
「俺はね、甘いもの食べてきらきらしてる彩葉ちゃんも、仕事の事を考えてキラキラしてる彩葉ちゃんも、愚痴を言いながらも必死に頑張ってる姿も、全部大好きなんだ。」
どうして、彼はこんなにもまるごと私を受け入れようとしてくれるの・・・?
だから、どんどん大好きになってしまう。
だから、どんどんわがままになっちゃう。
ずっとずっと、くっついていたくなる。
「響君が大好きっっ!!」
響君といると、大好きの感情に抑制が利かなくなってしまう。
幸せすぎて涙が溢れちゃう。
「ほら、今は俺の事で頭が一杯でしょ?
彩葉ちゃんは分かりやすすぎ・・・
きっと、俺を振り回せるのは世界中で君しかいないよ」
そう言って重ねてくれるキスには
たくさんの愛情を感じる。
まだまだ
響君のこと、知らないことが多いはずなのに
もうこれ以上ないくらい、これ以上の好き。なんてないくらい
響君のことが好き。