釣り合わない!!~溺愛コンプレックス~
「彩葉ちゃんに我慢なんかさせれないから、今すぐ抱きたいっ!!!」
冗談なのか本気なのか、響君は笑いながら私を背中から抱き締める。
そして
「ずっとずっと
俺だけの君でいて」と、甘い声で囁いた。
私の好きな人は、格好良くて優しくて誠実で
少しえっちな王子様。
私は
君にとって
どんな″女″なんだろう。
きっとこれから、そんなことをたくさん語り合う時間を過ごすことができる。
だって
終わりが見えない未来に続く道を、ようやく肩を並べて歩き出せたんだから・・・
ずっとずっと
同じ歩幅で
歩いていこうね。
心の中で問いかけたはずなのに
君は私の心を読んだように
幸せそうに頷いた。