今日の運勢
なんであなた
私の1日のはじまり…。
それは、朝の占いの結果を見るのが何よりも楽しみなのだ。
それは、毎朝のテレビの情報番組の最後あたりに出る占い。
今日、朝の占いの結果を今年に入社したばかりのアナウンサーが読み上げる。
「今日の占い3月うまれのあなた、今日は散々な1日となることでしょう。」
「散々ね、そんなに!でも、なんとかなるでしょ。」と言っていつものように出かける私。
そう、私の性格は楽天的なのだ。前もこんなことがあった。
「一ヶ月前の占いは、今日は何をやってもプラスどころかマイナスに。気をつけて下さい。」
そんなことがあっても、その日は平和で不安さえ感じることもなく無事に終わった。

そう、私は厄除けなどの必要がないくらい幸運の持ち主、宮部まお、23歳新卒ほやほやのOLです。

私には厄除けなどの必要はない。今までの人生で危機感を味わったことがないし、むしろ小学校から、ずっとそうだった。
特に高校受験や大学などの合格祈願をするのが全国津々浦々の皆さんがすることだが、私はそんな必要なく無事に終わった。

そんな実績をもつ私がどうしても苦手いや、神に頼ってまでのミッションが今日はある。

そう、上司の綾原孝治という人物と今日はコンビを組み、営業を回る。
嫌だな。あの人私のセールストークにいちいち文句言うしな。

そんなことを考えていながらにして、会社に着く。
「綾原さん、風邪で休まないかな。あの人って実は吉凶があるって噂されているんだよね?あの人と組むと今まで実績上がっていた人が全くぱったりと上がらず、この会社からいなくなるって噂なんだよね。うわぁ、嫌だな。でも、私は今日の運勢は悪くっても、運はある人間だし。大丈夫、大丈夫よ。」

そんなことを考えている時に。

「宮部、今日一緒に飲みに行かねぇ?」
「あっ、影井さん。おはようございます。もう、夜の話ですか?」
「いや、この仕事してるとストレス溜まりぱなしでさぁ、ぱぁーと、さっぱりさぁ。」
「そうですね。いいですよ。」
「お、乗りいいじゃん。じゃよろしく。」

そんな1日のはじまり事件が起きた。

「付き合ってくれ。宮部」
えっ…。どういうことどうして?
なんで?どうして?

なんで、綾原さんと!?



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