社長は今日も私にだけ意地悪。
「俺その後、帰ろうとする芽衣に道を尋ねるフリをして話し掛けたんだけど覚えてる?」
「えっ⁉︎ それは全く覚えてないです! ていうか何故話し掛けたんですか⁉︎」
「……真正面から顔を見たかったからだよ」
彼は私に顔を近付け、その綺麗な瞳で私を真っ直ぐに見つめる。
「顔をしっかり見たかった。俺に足りないものを持っている女の子の顔を、脳裏にしっかりと焼き付けたかった。あの頃から君は……俺の憧れの存在だった」
「えっ⁉︎ それは全く覚えてないです! ていうか何故話し掛けたんですか⁉︎」
「……真正面から顔を見たかったからだよ」
彼は私に顔を近付け、その綺麗な瞳で私を真っ直ぐに見つめる。
「顔をしっかり見たかった。俺に足りないものを持っている女の子の顔を、脳裏にしっかりと焼き付けたかった。あの頃から君は……俺の憧れの存在だった」