社長は今日も私にだけ意地悪。
休日の遊園地はさすがに混んでいるけれど、そんなことも気にならないくらい、社長と過ごす時間は楽しい。
よく〝初デートで遊園地を選ぶと、待ち時間の会話がなくて気まずい〟なんて言われているし、それについては私も少し心配していたけれど、特にそんな空気になることもなかった。
付き合ってから三ヶ月経つけれど、お互いのことで知らないことはたくさんある。
些細なことでも質問し合ったり、仕事の話をしたり、音楽の話をしたりと、話題は尽きなかった。
でも、緊張している私が過ごしやすいように気を遣って、私が話しやすい話題を彼が振ってくれているんだということに途中で気付き、とても嬉しく感じた。
でもさすがに少し歩き疲れたかなと感じた頃、近くのカフェテラスで休憩することになった。
お互いにアイスコーヒーとサンドイッチを注文し、向かい合って腰掛けると、社長が私をじっと見つめてくる。
「社長?」
「ずっと気になってたんだけど、芽衣はいつまで俺のこと〝社長〟って呼ぶ訳?」
「え……」
確かに、恋人のことをいつまでも〝社長〟と呼ぶのはおかしいな、と自分でも思っていた。
でも、相手は会社の上司でもあるし、何より出会った時からずっと〝社長〟と呼んでいたのに突然名前で呼び出すのは恥ずかしい。
よく〝初デートで遊園地を選ぶと、待ち時間の会話がなくて気まずい〟なんて言われているし、それについては私も少し心配していたけれど、特にそんな空気になることもなかった。
付き合ってから三ヶ月経つけれど、お互いのことで知らないことはたくさんある。
些細なことでも質問し合ったり、仕事の話をしたり、音楽の話をしたりと、話題は尽きなかった。
でも、緊張している私が過ごしやすいように気を遣って、私が話しやすい話題を彼が振ってくれているんだということに途中で気付き、とても嬉しく感じた。
でもさすがに少し歩き疲れたかなと感じた頃、近くのカフェテラスで休憩することになった。
お互いにアイスコーヒーとサンドイッチを注文し、向かい合って腰掛けると、社長が私をじっと見つめてくる。
「社長?」
「ずっと気になってたんだけど、芽衣はいつまで俺のこと〝社長〟って呼ぶ訳?」
「え……」
確かに、恋人のことをいつまでも〝社長〟と呼ぶのはおかしいな、と自分でも思っていた。
でも、相手は会社の上司でもあるし、何より出会った時からずっと〝社長〟と呼んでいたのに突然名前で呼び出すのは恥ずかしい。