キミはずっと、かけがえない人
いつまで経っても、よく分からない。
そう思いながら彼が去って行った方を見ていると、急に後ろから両肩を捕まれた。
「亜依っ。説明してっ」
今この状況で1番分かっていないのは美月だろう。
まさか、私が男連れで来るとは思っていなかっただろう。
美月が彼に逢うのは初めてだ。
だから、誰か分かっているのかは分からないけど。
それでも、美月もよく知る人物だ。
「ちゃんと話すから。コレが今日のメイン」
「とりあえず、中入ろう」
子供たちと一緒に美月の家へ入る。
入ったとたん、いい匂いがした。
「お昼はカレーにしてみました」
「ありがとう。めっちゃいい匂いしてて、お腹すいたわ」
「すぐ準備するね」
美月が準備をしている間、私は子供たちを見ている。
男2人に女1人で、男の子の方は本当に動き回る。