キミはずっと、かけがえない人
「だって、私何も聞いてないよーっ」
「うん、まぁ……。
でも、美月だけじゃないから。誰にも言ってないし」
「そうなの?でも、何でまた付き合うことになったの?」
「イヤ、待って。付き合ってないから」
「え?」
え?って言いたいのは私の方だ。
何で付き合っている前提なんだ。
カップルにしか見えないとは言われたけど。
「じゃあ、何?あんなに泣かされたのに、友達になる訳ないよね?」
それも違うと首を振る。
もとろん、友達にだってなれない。
なれる訳がない。
こんなことがなければ、2度と逢うことはなかった。
「最初に言っとくけど、これは私が望んだことじゃない。でも、拒否しきれなくなっている自分もいる。頭の中、ぐちゃぐちゃになっているんだ……」
「深刻そうだね。ぐちゃぐちゃでもいいから話して」
ご飯を終えて片付けをしてから、少しずつ話し出す。