キミはずっと、かけがえない人
「拒否したつもりだよ。でも、男の力には勝てないし、どこかでしたいって思っていたのかもしれない……」
「付き合ってた時は、最後までしてないもんね」
そこまで知っている美月だからこそ、素直に全てを話せる。
受け止めてくれるかは別にして。
私がちょっと遊んだ時でさえ、美月は知っている。
これは、他の誰も知らないこと。
それなのに、彼が知っているのは、今の状況ではすごい嫌なことだ。
後悔さえしてしまう。
「ちなみに、1回限りじゃないよね?どのくらい?」
「……毎日。休みになると、午前中はほぼ潰れる」
「えっ……。ヤりすぎじゃない?佑哉くんも体力あるねぇ」
「感心するとこじゃないし」
「でも、なんとも思ってない人と毎日する?確かに、一緒に寝てれば我慢は出来ないかもしれないけど。
それでも私ら、32だよ?20代じゃないんだから、欲求を解消するだけのために毎日しないでしょ」
「だけど、元々は女とフラフラしてた」
「それって、いつやめたの?」