キミはずっと、かけがえない人
「そこまでしといて、付き合っていないのがおかしいよ。さっきの2人の様子からにして、ラブラブなカップルにしか見えなかったよ?」
「ちょっと、そんなこと言わないで。なんか恥ずかしいから」
長い間、彼氏なんていなかったから、そんなこと言われ慣れていない。
「そんな風に見えたんだから、亜依は自信を持っていいって」
「自信なんて……今の状況で持てないでしょ。あくまで契約だよ?彼は、会長のご機嫌取っているだけかもだし」
「イヤー、だったら最初からフラフラもしないでしょ。昔の話しでも、反感買うだけだよ」
「そう……なのかな」
「まぁ、クリスマスまで待ってみなよ。その時に、亜依も自分の気持ちを正直に言ったらいいよ」
「え……言うの?」
「言わないとこのままでしょ。少なくとも、佑哉くんが正直に言ったらそれに答えなくちゃ」
「それもそうか……」
イヤ、それもそうかじゃない。
自慢じゃないけど、告白なんてまともにしたことがない。