極上社長とのスイーツレシピ。

もぐもぐと夢中で食べていると
社長にクスクスと笑われてしまった。

ハッ!!
いけない……ここは、婚カツ主催だったことを
すっかりと忘れていた。

しかもケーキに気をとられて
社長の存在すら忘れるところだった。

「す、すみません……1人で食べてて」

お恥ずかしい。

せっかく社長と一緒のペアなのに
アピールするところが、ただケーキ作りを楽しみ
食べることに夢中になるなんて。

こんなビックチャンスなんてないのに……。

恥ずかしがっていたら社長は、何を思ったか
私に手を伸ばしてきた。

えっ……?

心臓がドキドキと高鳴ってしまった。

すると頬を手で拭った。

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