極上社長とのスイーツレシピ。

「うむ……これは。もう少し改善する
必要性がありそうだな……?」

えぇっ!?

これ以上のケーキを求めるの?

社長は、どうやら私以上に
甘いものに対して目がなく厳しいようだ。

「社長……?」

「混ぜる時間をもう少し長くして
いや。もと手早く混ぜるべきか……?」

あ、自分の世界に入っちゃった!?

すっかり私よりケーキの研究に夢中になっていた。
結局、終わるまで自分の世界に行ったきりだった。

「あ、あの……桐生社長。
今日は、一緒にペアを組んで頂き
誠にありがとうございました」

私は、教室が終わると社長に頭を下げて
お礼を伝えた。

「あぁ、もう終わりか?
いや、こちらこそ。なかなか楽し……」

何かを言いかけるが、他の参加女性達に
囲まれてしまった。

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