極上社長とのスイーツレシピ。
えっ?
付き合うだなんて……。
「め、滅相もない。
私が社長と付き合うだなんて……」
私は、慌てて否定した。
付き合えたらどんなにいいか
思ったことがあるけど
それは、夢に過ぎないのだ。
「だったら私達にも平等に
ペアを組む権利があると思うのよね」
「桐生さんは、あんな事を言っていたけど
それは、ペアを組んでからでも出来ることだし
あなたからペアを組むのを辞退してくれないかしら?」
「皆……真剣に結婚相手を捜しているの。
あなただけ特別扱いとか不公平だわ。
そう思わない?あなたも」
否定もさせない雰囲気で圧力をかけてくる。
確かに私だけ特別扱いされるのは、
不公平かも知れない。
知れないけど……私だって必死なのに。
「ですが、同じペアでもいいと書いてありますし
私も必死に結婚相手を捜しているんです!!」
でも、負けたくないと思った。