極上社長とのスイーツレシピ。

私は、動揺していると社長は、

「確かに彼女とは、以前婚約者していた。
と言っても親同士が勝手に決めたことだ。
俺は、結婚する気が無かったし
彼女も俺と同じで結婚より仕事人間で
すでに解消している」

「今日は、あくまで仕事の取引のために
彼女に力になってもらっただけだ。
彼女は、取引先の会社と知り合いだから」

ため息混じり事情を話してくれた。

えっ……えぇっ!?

じゃあ、あれは……仕事のため?

だとしたら、私の勘違いってことになる。

「まったく。もしかしたら誤解をしていると
思って……連絡を取ろうとしたら
お前は、早々と早退するし、お菓子教室には
来ていないし……」

「比崎。お前……分かっているのか?
今日は、最後のお菓子教室だってこと。
最後にお互いにいいと思った相手の名前を書いて
渡し合うイベントがあるのだぞ?」

社長は、呆れながらそう言ってきた。

あ、そうだった。
婚カツ主催のため最後にお互いに気に入った相手の
名前を書いて本人に渡すイベントがあった。

最後だと分かっていても
イベントの事は、すっかり忘れていた。

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