彼と愛のレベル上げ
こんなのダメなのに
潤兄とはイトコなのに
…私にはジュンさんがいるのに
頭の中で警笛が鳴り響いている。
潤兄の事は好きだ。
好きだけど、男女のそういう意味での好きじゃ、ない。
潤兄は家族のような存在。
私の中では大好きなお兄ちゃんという位置づけ。
なのに今、私は潤兄と………
飽きもせずに私の唇を貪るように求める潤兄。
その口付けが終わりを告げた時、チュっと音を立てて離れていった。
潤兄の瞳の中に初めて見た欲望の灯。
そして、潤兄はまるで恋人にするように瞼に耳に口づけを落としていく。
その間も動けずにただ黙ってそれを受け入れてしまう私。
いけない事だとわかってる。
潤兄のその欲を決して受け入れるべきではない。
だけど……
「…俺は桃が生まれた時からずっと桃だけを見てきた。アイツに取られるぐらいなら俺があの時、」
「……っ、」
潤兄の事が好きだった。
初恋だった。
それに気がついた私は潤兄に思い切って『私、潤にぃの事が好き』そう告げた。
だけど返ってきた答えは『俺も桃の事好きだよ、大切な妹だから』確かそんな言葉だったと思う。
初恋に破れた私は、その後すぐに同じ学校で好きな人というものを作った。
そして、『もう潤兄なんて好きじゃない』そう自分に言い聞かせて過ごすうちにその呪文がうまくかかりその彼と付き合い始めた。
あの時、拒絶したのは潤兄。
それなのに、なぜ今そんな事を言うの?
「桃が好きだと言ってくれたとき、まだ俺は自分の気持ちに気づいてなかった。いつも近くにい過ぎて俺を好きなことなんて当たり前だと思ってた。それに…妹のように思ってたから」
「……。」
「だけど、桃と再会してやっぱり桃だと思った。…ずっと俺がこの手で守らなきゃいけない存在は桃しか居ないって」
「潤にぃは勝手だよ!そんなことっ、今頃言ってももう…―」
~~~~~♪
カバンの中で振動する携帯電話。
テーブルの上に置かれたカバンの中から携帯電話の振動が大きく響いていた。
きっとジュンさんからの着信。
潤兄の拘束を解いてその電話の方に向かおうとしたら
「…モモっ、
再び潤兄に捕らえられてしまった。
潤兄とはイトコなのに
…私にはジュンさんがいるのに
頭の中で警笛が鳴り響いている。
潤兄の事は好きだ。
好きだけど、男女のそういう意味での好きじゃ、ない。
潤兄は家族のような存在。
私の中では大好きなお兄ちゃんという位置づけ。
なのに今、私は潤兄と………
飽きもせずに私の唇を貪るように求める潤兄。
その口付けが終わりを告げた時、チュっと音を立てて離れていった。
潤兄の瞳の中に初めて見た欲望の灯。
そして、潤兄はまるで恋人にするように瞼に耳に口づけを落としていく。
その間も動けずにただ黙ってそれを受け入れてしまう私。
いけない事だとわかってる。
潤兄のその欲を決して受け入れるべきではない。
だけど……
「…俺は桃が生まれた時からずっと桃だけを見てきた。アイツに取られるぐらいなら俺があの時、」
「……っ、」
潤兄の事が好きだった。
初恋だった。
それに気がついた私は潤兄に思い切って『私、潤にぃの事が好き』そう告げた。
だけど返ってきた答えは『俺も桃の事好きだよ、大切な妹だから』確かそんな言葉だったと思う。
初恋に破れた私は、その後すぐに同じ学校で好きな人というものを作った。
そして、『もう潤兄なんて好きじゃない』そう自分に言い聞かせて過ごすうちにその呪文がうまくかかりその彼と付き合い始めた。
あの時、拒絶したのは潤兄。
それなのに、なぜ今そんな事を言うの?
「桃が好きだと言ってくれたとき、まだ俺は自分の気持ちに気づいてなかった。いつも近くにい過ぎて俺を好きなことなんて当たり前だと思ってた。それに…妹のように思ってたから」
「……。」
「だけど、桃と再会してやっぱり桃だと思った。…ずっと俺がこの手で守らなきゃいけない存在は桃しか居ないって」
「潤にぃは勝手だよ!そんなことっ、今頃言ってももう…―」
~~~~~♪
カバンの中で振動する携帯電話。
テーブルの上に置かれたカバンの中から携帯電話の振動が大きく響いていた。
きっとジュンさんからの着信。
潤兄の拘束を解いてその電話の方に向かおうとしたら
「…モモっ、
再び潤兄に捕らえられてしまった。