彼と愛のレベル上げ
まだ6時前だというのにアースはすでにたくさんのお客さんが来ていた。
「なんかすごい人だね」
「あぁ外にも席があるぞ?」
「え?なんだろ?でも涼しい所がいいよね?潤にぃ?」
まだどちらの席も空いていて、私たちは冷房のきいた室内の席に案内してもらった。
スタッフの方にきいてみたら8月いっぱい限定のビアガーデンメニューっていうのが大人気みたいだった。
外の席もその雰囲気をより味わえるようにと特別に作られているらしい。
アースのビアガーデンメニューは世界の珍しいビールが飲めるのと料理もそれにあわせたものがあるみたい。
ビール好きな潤兄なんて喜んじゃって、上から順番になんてこと言ってるし。
でも私はビールはやっぱり苦手だから、いつもの梅酒。
「とりあえず、桃。引越しお疲れ」
「潤にぃこそ、ありがとうお疲れ様です」
黄金の液体が潤兄の口に吸い込まれるように入っていく。
みるみるうちに一気にグラスの半分ぐらいなくなってた。
「はぁーやっぱ労働の後のビールはうまいな」
「やだー、潤にぃ、オジサンみたいだよ?」
「そう言うなよ、俺だってもう28だしな」
私が25なんだから、潤兄だって28になってるのは当然なんだけど。
子供のころは良く一緒に遊んでもらったのに、潤兄が大学に入る頃から疎遠になってた。
潤兄が18の時ってことは、私が15だから高校生か。
その辺りからパッタリうちに顔を見せなくなった。
大学の近くに住み始めたのは聞いたけど、お盆休みもお正月もほとんど潤兄と顔を合わせることもなくなってた。
だけど去年久しぶりに蜜柑子おばさんと一緒にうちにきて、それ以来は子供の頃のように仲良くしてくれている。
「潤にぃって大学こっちだったよね?」
「あぁ、そうだけど?」
「なんで急に潤にぃと会わなくなったんだろ?」
私はただ純粋に、あの時なんで会わなくなったのかが知りたかった。
だけど、潤兄から返ってきた言葉は
「……色々と忙しかったんだよ」
「そっか……」
なんともすっきりしない答えで。
なんか変。
やっぱり変。
なんだろ、この変な感じ。
「なんかすごい人だね」
「あぁ外にも席があるぞ?」
「え?なんだろ?でも涼しい所がいいよね?潤にぃ?」
まだどちらの席も空いていて、私たちは冷房のきいた室内の席に案内してもらった。
スタッフの方にきいてみたら8月いっぱい限定のビアガーデンメニューっていうのが大人気みたいだった。
外の席もその雰囲気をより味わえるようにと特別に作られているらしい。
アースのビアガーデンメニューは世界の珍しいビールが飲めるのと料理もそれにあわせたものがあるみたい。
ビール好きな潤兄なんて喜んじゃって、上から順番になんてこと言ってるし。
でも私はビールはやっぱり苦手だから、いつもの梅酒。
「とりあえず、桃。引越しお疲れ」
「潤にぃこそ、ありがとうお疲れ様です」
黄金の液体が潤兄の口に吸い込まれるように入っていく。
みるみるうちに一気にグラスの半分ぐらいなくなってた。
「はぁーやっぱ労働の後のビールはうまいな」
「やだー、潤にぃ、オジサンみたいだよ?」
「そう言うなよ、俺だってもう28だしな」
私が25なんだから、潤兄だって28になってるのは当然なんだけど。
子供のころは良く一緒に遊んでもらったのに、潤兄が大学に入る頃から疎遠になってた。
潤兄が18の時ってことは、私が15だから高校生か。
その辺りからパッタリうちに顔を見せなくなった。
大学の近くに住み始めたのは聞いたけど、お盆休みもお正月もほとんど潤兄と顔を合わせることもなくなってた。
だけど去年久しぶりに蜜柑子おばさんと一緒にうちにきて、それ以来は子供の頃のように仲良くしてくれている。
「潤にぃって大学こっちだったよね?」
「あぁ、そうだけど?」
「なんで急に潤にぃと会わなくなったんだろ?」
私はただ純粋に、あの時なんで会わなくなったのかが知りたかった。
だけど、潤兄から返ってきた言葉は
「……色々と忙しかったんだよ」
「そっか……」
なんともすっきりしない答えで。
なんか変。
やっぱり変。
なんだろ、この変な感じ。