彼と愛のレベル上げ


「今日、この時まで自分の計画通りに進めてきました」


計画通りってなんか……


「でも、ふと気付いたんです。モモは自分と同じ気持ちでいるんだろうかということに」


え?どういうこと?
主任と同じ気持ちって。

だって私は主任の事が好きで、それで主任も私の事を思ってくれて。
それでお付き合いすることになったんだよね?


「ここまで進めてきたのは自分なのに、離れていることを理由に自分の計画だけを押しつけていたんじゃないかと」


だから主任の計画って?

こんなこと聞いてもいいんだろうか?

でも、これを聞かない事にはこの先も話もわからない。

主任の欲しがっている答えも導く事も出来ない。


だから、


「あの、…話しの途中で申し訳ないんですが。その主任の計画とか気持ちって…」


「モモの事が好きだということはわかってますよね?」

「え?あの、…はい」


はい。って言うのは少し恥ずかしいけど、そこで照れてたら話は進まない。


「この先も一緒にいたいと思っている事も言いましたよね?」


うん、そんな風に言ってくれてすごくうれしかった。

……それに私もそう思ってる。


「…はい」

「この先、の意味。モモは本当にわかってますか?」


この先って、お付き合い長くしていきましょうってこと、だと思ってたんだけど。

……違うのかな?


「今後もお付き合いを続けたいっていう意味、ですか?」


間違ってるかもしれないとも頭をよぎったけど、それでも思った通りに聞いてみる。


「そうですが、少し違いますね」


あれ?少し違うってどういうこと?




ハァー




下を向き、深くため息をついた主任。


そして主任の口から告げられた言葉。
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