彼と愛のレベル上げ
前に潤兄が一度連れてきてくれた小料理屋さん。
私は料理教室の後だからおなかがいっぱい。のはずだったんだけど、カウンターにずらりと並ぶおいしそうなお惣菜を見たら……
「私もちょっといただいちゃおうかな?」
「桃。食べたんじゃなかったのか?」
「え?あー…うん。でもさ、ほら、すごくおいしそうだし?」
「いいけど、おまえ太るぞ?」
「え?!」
そう言えば、最近ちょっと胸のあたりがきつくなったような…
「も、もしかして、私太ったかな……」
「言われてみれば――――」
ちらりと私を見た潤兄。
「まー相良さん。女の人にそう言う事言っちゃダメですよ?」
ちょうど飲み物を運んできてくれた女将さんが潤兄にくぎを刺した。
「それに、そんなこと言ったらおいしいもの食べてもらえなくなるじゃない?」
「はは、女将にそう言われればそうだな」
「大体最近の女の子は細すぎなのよ。女は曲線だからこそ美しいのよ?だから気にせずにどんどん食べてね?」
なんともうまくまとめられた感があるけど、とても説得力はあった。
「おいしいものはやっぱり我慢できないっ」
「ん、それでこそ。桃だな」
潤兄とこぞってお惣菜を味わい、おいしく食べて飲んですっかり気持ちもゆるんだ。
だからふと私の口からこんな質問が出された。
「潤にぃってさ、付き合ってる彼女の過去とか気になる?」
「何だよ急に」
片眉をあげて、不機嫌そうな顔になる潤兄。
だから慌てて理由を言ってみたけど、答えてくれるかな?
「え?いや男の人ってそういうのどうなのかなぁって?」
「気にならないとは言わねーけど。知ったところでそれを含めてそいつなら、それを受け入れるだけじゃねーの?」
「え、」
「そんな意外か?」
「あーこの前女の人に聞いた時に、知りたくないって答えが返ってきたから」
「まーその辺は人それぞれだろうけどな。知りたくないってのも気持ちわかるからな」
どっちの気持ちもわかる様なわからないような。
でも潤兄って、思ってたよりもすごく大人な考え方をするんだなぁなんて今更ながら思った。
私は料理教室の後だからおなかがいっぱい。のはずだったんだけど、カウンターにずらりと並ぶおいしそうなお惣菜を見たら……
「私もちょっといただいちゃおうかな?」
「桃。食べたんじゃなかったのか?」
「え?あー…うん。でもさ、ほら、すごくおいしそうだし?」
「いいけど、おまえ太るぞ?」
「え?!」
そう言えば、最近ちょっと胸のあたりがきつくなったような…
「も、もしかして、私太ったかな……」
「言われてみれば――――」
ちらりと私を見た潤兄。
「まー相良さん。女の人にそう言う事言っちゃダメですよ?」
ちょうど飲み物を運んできてくれた女将さんが潤兄にくぎを刺した。
「それに、そんなこと言ったらおいしいもの食べてもらえなくなるじゃない?」
「はは、女将にそう言われればそうだな」
「大体最近の女の子は細すぎなのよ。女は曲線だからこそ美しいのよ?だから気にせずにどんどん食べてね?」
なんともうまくまとめられた感があるけど、とても説得力はあった。
「おいしいものはやっぱり我慢できないっ」
「ん、それでこそ。桃だな」
潤兄とこぞってお惣菜を味わい、おいしく食べて飲んですっかり気持ちもゆるんだ。
だからふと私の口からこんな質問が出された。
「潤にぃってさ、付き合ってる彼女の過去とか気になる?」
「何だよ急に」
片眉をあげて、不機嫌そうな顔になる潤兄。
だから慌てて理由を言ってみたけど、答えてくれるかな?
「え?いや男の人ってそういうのどうなのかなぁって?」
「気にならないとは言わねーけど。知ったところでそれを含めてそいつなら、それを受け入れるだけじゃねーの?」
「え、」
「そんな意外か?」
「あーこの前女の人に聞いた時に、知りたくないって答えが返ってきたから」
「まーその辺は人それぞれだろうけどな。知りたくないってのも気持ちわかるからな」
どっちの気持ちもわかる様なわからないような。
でも潤兄って、思ってたよりもすごく大人な考え方をするんだなぁなんて今更ながら思った。