彼と愛のレベル上げ
夜に家に帰ってきて、電話をしようと思うと緊張してしまう。
だから久しぶりにゲームにログインしてみようと思った。




《ログイン完了です》



フトモモ天使: こんばんは^^

雪姫: うわーモモちゃん久しぶり!!

フトモモ天使: ご無沙汰してます^^;



ログインするのは一カ月ぶりぐらい。
最近ではすっかりゲームから遠ざかっている。



雪姫: 忙しそうだし、元気なら別に大丈夫d(⌒ー⌒)!

スーラ: うおおおおおおおおおおお



私の名前を見るなり叫びだしたスーラさん。確かに久しぶりだけれども、そこまで……



雪姫: ちょ、スーちゃんうるさいw

スーラ: いやいや、これが叫ばずにいられますか

雪姫: まぁそうだけれどもね?

スーラ: ジュンがモモちゃんのこと独り占めしっ放しだからさ。俺すねちゃってるんだよね



すねちゃってるとか。
そんなに会ってる訳じゃないし、ゲームにログインしようと思えばできるんだけど。



フトモモ天使: 独り占めって^^;

雪姫:スーちゃんひがまないのw



たしかに最近はずっとログインしてなくて、ジュンさんもそれは多分同じ。

ジュンさんは特に東京に行ってから仕事が前よりも忙しくなっているように感じる。



スーラ: あ、今日はジュンくるの?

フトモモ天使: え、いや。たぶんまだ仕事中だと思います^^

雪姫: 相変わらず忙しいのねー

フトモモ天使: そうですね^^;



忙しいんだとは思う。
正直なところ、いつも何時に仕事が終わっているのかわからない。

だから今だって、こうして電話するタイミングをはかってるんだけど。

ほんとにこんなので彼女だって言えるのかなぁ。そんな不安ばかりが増えていく。


ここでジュンさんと一緒にゲームしていた頃は、楽しかったのになぁ。

ジュンさんにもらったアバターを見てはまた思い出す。

あのまま主任がジュンさんだって知らない方が良かったのかな?
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