エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
まさか、また観察されていたの?


「今日、抱きしめて気がついた。砂羽の背中のラインは、隠さないで見せたほうが美しい。本当は他の男には見せたくないけどね」


彼は私の腕を引き、私の背中にスーッと手を這わせる。

おそらくこうして触れながらデザインをイメージしているだけなのに、ゾクゾクしてしまい呼吸が苦しくなる。


「和装も見たいけど、ドレスもいい。絶対、砂羽に似合うと思うよ」


デザイン画を視線の高さまで持ち上げた彼は、それをじっと見つめて笑顔を作る。

まさかこれって、私のためのウエディングドレスだったの?


「近い将来、砂羽にこれを着せる。もちろん隣は俺が歩く」
「翔さん……」
「早く砂羽に着せたいよ」


彼は私の腰に手を回して密着してくる。
そして……私の額に額をあてた。

彼の吐息が顔にかかってドキドキしてしまう。


「幸せにする。絶対だ」
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