エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「わかってる。砂羽の気持ちはすごくうれしい。だけど、砂羽が傷つくのが怖いんだ」
「私は大丈夫です。翔さんがどんな思いでブランピュールを守ってきたのか少しはわかっているつもりです。必死に描いたデザインが他の人の名前で世に出るなんて耐えられない」
彼の苦労を目の前で見てきたので、どうしても取り返したかったのだ。
「さっきも言ったが、ブランピュールの商品は俺のデザインだけで完成されているわけじゃない。優れたパタンナーも縫製もいなくては商品にはならない。もちろん、峰岸織物のような布地を作ってくれるメーカーもその一旦を担ってくれているんだよ。だからマルグリットが同じものを作るのは無理だ。デサインはまた描くさ」
彼は私を安心させるためか、優しく微笑んでみせる。
「ただ……あのドレスだけは残念だ」
私のためにデザインしてくれたウエディングドレスのことだろう。
「私は大丈夫です。翔さんがどんな思いでブランピュールを守ってきたのか少しはわかっているつもりです。必死に描いたデザインが他の人の名前で世に出るなんて耐えられない」
彼の苦労を目の前で見てきたので、どうしても取り返したかったのだ。
「さっきも言ったが、ブランピュールの商品は俺のデザインだけで完成されているわけじゃない。優れたパタンナーも縫製もいなくては商品にはならない。もちろん、峰岸織物のような布地を作ってくれるメーカーもその一旦を担ってくれているんだよ。だからマルグリットが同じものを作るのは無理だ。デサインはまた描くさ」
彼は私を安心させるためか、優しく微笑んでみせる。
「ただ……あのドレスだけは残念だ」
私のためにデザインしてくれたウエディングドレスのことだろう。