エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
テーブルに置かれている返されたデザイン画にふと目をやると、下のほうの紙の端に、ピンクの付箋のようなものがつけられているのに気がついた。
なんだろうと思いながらそれをめくると……。
「翔さん、これ……」
付箋がつけられていたのは、私のためにデザインされたウエディングドレス。
しかもその付箋には【絶対に幸せになってください】と書かれていた。
「稲田……」
彼はそれきり言葉を失くしている。
しかし、しばらくしてやっと表情を緩めた彼は私の腰を抱き、口を開く。
「砂羽、お前の幸せは約束する。稲田の気持ちにも報いたい」
「はい」
稲田さんに一度は裏切られてしまったけれど、翔さんの人を見る目に間違いはなかったように思う。
「あー、コーヒー冷めたな」
「淹れなおしますね」
もう稲田さんの過ちの追及は終わり。
彼女がどんな思いであの付箋の言葉を書いたのか、想像できる。
私たちはあの言葉通り幸せになるしかない。
そんなことを考えながら、翔さんのために心を込めてコーヒーを淹れなおした。
なんだろうと思いながらそれをめくると……。
「翔さん、これ……」
付箋がつけられていたのは、私のためにデザインされたウエディングドレス。
しかもその付箋には【絶対に幸せになってください】と書かれていた。
「稲田……」
彼はそれきり言葉を失くしている。
しかし、しばらくしてやっと表情を緩めた彼は私の腰を抱き、口を開く。
「砂羽、お前の幸せは約束する。稲田の気持ちにも報いたい」
「はい」
稲田さんに一度は裏切られてしまったけれど、翔さんの人を見る目に間違いはなかったように思う。
「あー、コーヒー冷めたな」
「淹れなおしますね」
もう稲田さんの過ちの追及は終わり。
彼女がどんな思いであの付箋の言葉を書いたのか、想像できる。
私たちはあの言葉通り幸せになるしかない。
そんなことを考えながら、翔さんのために心を込めてコーヒーを淹れなおした。