エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「一ノ瀬さんは、あの一千万の返済はいつでもいいし、利子もいらないとおっしゃってくれてるけど……やっぱり返済したいの。砂羽にはなんの引け目も感じず、お嫁に行ってほしいから」
「お母さん……」
母の心遣いがうれしくて、鼻の奥がツーンとしてくる。
「それには、もっともっと頑張って、峰岸織物を成長させなくちゃ。だから、ね?」
「うん。そうだね」
こんないい話、もう二度とない。
なにも知らない会社との提携なら、あまり利益の見込めない着物の反物や緞帳から手を引けと言われても仕方がない状態だもの。
その点、私たちが伝統を守りたいと奮闘していることを承知している翔さんなら、最大限の配慮してくれると思う。
結局、私たちの意見はすんなり一致して、ブランピュールの傘下に入ることを決めた。
「お母さん……」
母の心遣いがうれしくて、鼻の奥がツーンとしてくる。
「それには、もっともっと頑張って、峰岸織物を成長させなくちゃ。だから、ね?」
「うん。そうだね」
こんないい話、もう二度とない。
なにも知らない会社との提携なら、あまり利益の見込めない着物の反物や緞帳から手を引けと言われても仕方がない状態だもの。
その点、私たちが伝統を守りたいと奮闘していることを承知している翔さんなら、最大限の配慮してくれると思う。
結局、私たちの意見はすんなり一致して、ブランピュールの傘下に入ることを決めた。