エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「してるよ。砂羽のあきらめないという強い心は、俺に火をつけた。古きを守りつつ新しき道の模索もやめない砂羽に負けないように、ブランピュールも殻を破って新たな一歩を踏み出さなければと思った」


最近ブランピュールでは新たなブランドの立ち上げのために動き出したと聞いている。

だけどそれは、翔さんがここまでコツコツと積み上げてきた実績のおかげで実現できるのであって、私の影響なんか微々たるものだ。


「俺には、砂羽が必要なんだ」


彼が私に視線を合わせそう囁くので、胸がドクンと跳ねる。


「翔さん……」
「ずっとそばにいてくれないか。結婚、してほしい」


えっ……。

突然のプロポーズに呆然としてしまい、反応できない。
ただ彼の熱い視線を一身に受け、頬を赤らめるだけ。

だけど、激しく胸が揺さぶられ、じわじわと瞳が潤みだす。

なんだろう、この気持ち。
感動と喜びと……いろんなものが混ざり合い感極まってしまう。
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