エリート社長の許嫁　～甘くとろける愛の日々～
感激のサプライズ
それから三カ月。
彼との甘い同棲生活は、すこぶるうまくいっている。


式の準備は着々と進み、何度もお隣の八坂さんの家にお邪魔して話し合いを重ねているうちに、奥さまの澪(みお)さんと仲良くなった。


「一ノ瀬さんの作ったウエディングドレス、早く見たいな」
「もうすぐできるみたい」


八坂さんも翔さんも帰りが遅くなるその日。
八坂さんの家で澪さんと話していた。


翔さんは私のために、ドレスに使う最高級のシルクを峰岸織物に発注してくれた。
なんでも一着作るのに百メートル近く使うのだとか。

それだけでなくヨーロッパ各地からアンティークのレースを取り寄せてくれている。


「あのチャペル、実は私たちも挙式をしたんだけど、本当に景色が素晴らしくて、海の上で式を挙げているみたいなのよね」


式を挙げる予定のアルカンシエルのチャペルは、ホテルの横に併設されていて、大きな窓から目前の海を望める景色は圧巻だ。
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