エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
橋さんに父のことに言及され、我慢していた涙がこぼれてしまった。
でも、すぐに笑みを浮かべる。
「橋さん、皆さん。峰岸織物の大変な時期を一緒に乗り越えてくださり、ありがとうございました。大好きな峰岸の白無垢が着られるなんて思ってなかったから——」
こみ上げてくるものがあり、言葉が続かない。
すると橋さんが口を開く。
「砂羽ちゃん、峰岸を守ってくれてありがとうな。これからもよろしく」
「はい」
私たちの様子を翔さんはずっと優しい眼差しで見つめていた。
それから翔さんも、和服の第一礼装である、五つの白く染め抜きにした日向(ひなた)紋の付いた黒い長着と羽織。そして細めの縞柄の袴に着替え、笑顔で写真に納まった。
ふたりだけの写真もあるが、もちろん大切な峰岸織物の皆に囲まれた写真もバッチリ撮ってもらった。
「脱がすのがもったいないな。こんなに白無垢が似合う女性は他にはいないよ」
でも、すぐに笑みを浮かべる。
「橋さん、皆さん。峰岸織物の大変な時期を一緒に乗り越えてくださり、ありがとうございました。大好きな峰岸の白無垢が着られるなんて思ってなかったから——」
こみ上げてくるものがあり、言葉が続かない。
すると橋さんが口を開く。
「砂羽ちゃん、峰岸を守ってくれてありがとうな。これからもよろしく」
「はい」
私たちの様子を翔さんはずっと優しい眼差しで見つめていた。
それから翔さんも、和服の第一礼装である、五つの白く染め抜きにした日向(ひなた)紋の付いた黒い長着と羽織。そして細めの縞柄の袴に着替え、笑顔で写真に納まった。
ふたりだけの写真もあるが、もちろん大切な峰岸織物の皆に囲まれた写真もバッチリ撮ってもらった。
「脱がすのがもったいないな。こんなに白無垢が似合う女性は他にはいないよ」