エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
社長でもありトップデザイナーでもあるのだから、仕方がない。
小さく首を振ったのに、彼に捕まり、あっという間に膝の上に乗せられてしまった。
「寂しいって顔してる」
「そんなこと——」
『ありません』と言おうとして、口をつぐんだ。
本当はとびきり寂しかったからだ。
「やっぱり寂しいです……」
言い直すと、彼は私を強く抱きしめてくれる。
「かわいいな、砂羽は」
「ごめんなさい。わがままだってわかってるんです」
「そんなかわいいわがままなら大歓迎だよ。俺を求めてくれているんだろ?」
そういう言い方をされると照れくさいけど、その通りだ。
「少しだけギュッと抱きしめてください。そうしたら大丈夫です」
なにも、ずっと構ってほしいわけじゃない。
ただ、彼を感じられる時間がほんの少しあればいい。
「ギュッだけでは済まないかも」
「えっ?」
「だって、俺のほうが本当は寂しいし」
小さく首を振ったのに、彼に捕まり、あっという間に膝の上に乗せられてしまった。
「寂しいって顔してる」
「そんなこと——」
『ありません』と言おうとして、口をつぐんだ。
本当はとびきり寂しかったからだ。
「やっぱり寂しいです……」
言い直すと、彼は私を強く抱きしめてくれる。
「かわいいな、砂羽は」
「ごめんなさい。わがままだってわかってるんです」
「そんなかわいいわがままなら大歓迎だよ。俺を求めてくれているんだろ?」
そういう言い方をされると照れくさいけど、その通りだ。
「少しだけギュッと抱きしめてください。そうしたら大丈夫です」
なにも、ずっと構ってほしいわけじゃない。
ただ、彼を感じられる時間がほんの少しあればいい。
「ギュッだけでは済まないかも」
「えっ?」
「だって、俺のほうが本当は寂しいし」