エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「これ以上? それは幸せすぎておかしくなりそうだ」
彼は茶化してつぶやく。
「砂羽。あと少しで終わる。先にシャワーを浴びておいで」
「はい」
私を膝から下ろした彼は、すぐに机に向かい手を動かし始めた。
こういうときの集中力は、私にはとうてい真似できない。
ひとり取り残されたようでちょっぴり寂しく感じ、澪さんに愚痴ったこともあるけれど、これが彼の才能のひとつだとも思っている。
きっと、デザインを描き終わったらまた抱きしめてくれる。
そんなことを思いながら、先にシャワーに入った。
バスルームから出てきた頃には、もうさっきのデザインが出来上がっていた。
「うわー、着てみたい」
彼が見せてくれたデザイン画は、真っ赤なフレアスカートが印象的。
デザインだけでなく、使う布の素材や、タックの分量なども細かく指定されている。
「これは素材が勝負。少し張りのある布を使って、パニエを使わなくてもふんわり感がキープできるようにする」
彼は机の引き出しから布のサンプル帳を取り出し、黄色い布を私に差し出す。
彼は茶化してつぶやく。
「砂羽。あと少しで終わる。先にシャワーを浴びておいで」
「はい」
私を膝から下ろした彼は、すぐに机に向かい手を動かし始めた。
こういうときの集中力は、私にはとうてい真似できない。
ひとり取り残されたようでちょっぴり寂しく感じ、澪さんに愚痴ったこともあるけれど、これが彼の才能のひとつだとも思っている。
きっと、デザインを描き終わったらまた抱きしめてくれる。
そんなことを思いながら、先にシャワーに入った。
バスルームから出てきた頃には、もうさっきのデザインが出来上がっていた。
「うわー、着てみたい」
彼が見せてくれたデザイン画は、真っ赤なフレアスカートが印象的。
デザインだけでなく、使う布の素材や、タックの分量なども細かく指定されている。
「これは素材が勝負。少し張りのある布を使って、パニエを使わなくてもふんわり感がキープできるようにする」
彼は机の引き出しから布のサンプル帳を取り出し、黄色い布を私に差し出す。