エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「峰岸さま。ただいま稲田がこちらに下りてくると言っております」
「本当ですか!?」
やっと面会が叶った。
ブランピュールの資材購入の責任者が稲田さんだという情報をつかむだけに、一カ月。
そして電話をかけ続けることさらに一カ月。
アポイントすら取ることができなかった人に会えるという高揚感が、私の頬を上気させる。
吹き抜けになっている広い玄関の片隅に置いてある、ふかふかの白いソファで待っていると、カツカツカツとヒールの音が高らかに聞こえてきた。
その方向に視線を向けると、黒いパンツスーツを着こなしたスタイル抜群の女性がこちらへ向かってくる。
「峰岸さんですか? 稲田です」
稲田さんは慣れた手つきで名刺を差し出す。
だから私も同じようにした。
「初めまして。峰岸織物の峰岸です」
立ち上がって挨拶をすると「どうぞ」と座るように促される。
「本当ですか!?」
やっと面会が叶った。
ブランピュールの資材購入の責任者が稲田さんだという情報をつかむだけに、一カ月。
そして電話をかけ続けることさらに一カ月。
アポイントすら取ることができなかった人に会えるという高揚感が、私の頬を上気させる。
吹き抜けになっている広い玄関の片隅に置いてある、ふかふかの白いソファで待っていると、カツカツカツとヒールの音が高らかに聞こえてきた。
その方向に視線を向けると、黒いパンツスーツを着こなしたスタイル抜群の女性がこちらへ向かってくる。
「峰岸さんですか? 稲田です」
稲田さんは慣れた手つきで名刺を差し出す。
だから私も同じようにした。
「初めまして。峰岸織物の峰岸です」
立ち上がって挨拶をすると「どうぞ」と座るように促される。