エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
次の日。
まだ橋さんたち従業員には会社の危機を伝えないように母に口止めをして、ブランピュールに向かった。
「お待ちしておりました」
今日は稲田さんが出迎えてくれた。
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞこれからよろしくお願いします」
一ノ瀬さんのほうからの依頼とはいえ、通常窓口となっている彼女を通さない商談だったので、彼女が怒っているのではないかと緊張していた。
けれども、稲田さんはまったく平然とした顔をしている。
ただ、その冷たい視線は相変わらずだ。
「社長室にご案内します」
私は淡々と話す彼女に従った。
——トントントン。
「稲田です。峰岸さんをお連れしました」
「どうぞ」
中に入ると、スリーピースを着こなした一ノ瀬さんが、私に微笑みかけてくれる。
まだ橋さんたち従業員には会社の危機を伝えないように母に口止めをして、ブランピュールに向かった。
「お待ちしておりました」
今日は稲田さんが出迎えてくれた。
「本日はお時間をいただき、ありがとうございます。どうぞこれからよろしくお願いします」
一ノ瀬さんのほうからの依頼とはいえ、通常窓口となっている彼女を通さない商談だったので、彼女が怒っているのではないかと緊張していた。
けれども、稲田さんはまったく平然とした顔をしている。
ただ、その冷たい視線は相変わらずだ。
「社長室にご案内します」
私は淡々と話す彼女に従った。
——トントントン。
「稲田です。峰岸さんをお連れしました」
「どうぞ」
中に入ると、スリーピースを着こなした一ノ瀬さんが、私に微笑みかけてくれる。