エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
「本日はお時間を割いてくださり、ありがとうございます」
「いえ。稲田には今後、御社との窓口になってもらいたいので、同席させていただきます」
「はい。よろしくお願いします」
ソファに向かい合って座ると、早速一ノ瀬さんが口を開いた。
「納入価に関する書類と、契約書を持ってきてくれましたよね。拝見できますか?」
「はい——」
私は昨日懸命に作った書類をテーブルに差し出した。
彼がそれに目を通し始めると、あのデザイン画が頭をよぎる。
彼に認められ、これから盛り返すはずだったのに、このままでは峰岸織物の歴史が終わってしまう。
そう思ったら、覚悟が決まった。
「一ノ瀬社長。お願いがございます」
「はい。なんでしょう?」
一ノ瀬さんは不思議そうな顔をして私を見つめる。
私はすぐに立ち上がり、床に正座して頭を下げた。
もう私には、こうすることしかできない。
「いえ。稲田には今後、御社との窓口になってもらいたいので、同席させていただきます」
「はい。よろしくお願いします」
ソファに向かい合って座ると、早速一ノ瀬さんが口を開いた。
「納入価に関する書類と、契約書を持ってきてくれましたよね。拝見できますか?」
「はい——」
私は昨日懸命に作った書類をテーブルに差し出した。
彼がそれに目を通し始めると、あのデザイン画が頭をよぎる。
彼に認められ、これから盛り返すはずだったのに、このままでは峰岸織物の歴史が終わってしまう。
そう思ったら、覚悟が決まった。
「一ノ瀬社長。お願いがございます」
「はい。なんでしょう?」
一ノ瀬さんは不思議そうな顔をして私を見つめる。
私はすぐに立ち上がり、床に正座して頭を下げた。
もう私には、こうすることしかできない。