エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
そんな一流ブランドに起用してもらえれば注目してもらえるのではと思ったのに、甘かったようだ。
峰岸織物の布地の品質は、絶対に他社に劣らない自信がある。
けれども、丁寧な仕事をするが故、少々値段も高い。
安い海外産の布も氾濫している中での生存競争がし烈なのは心得ている。
でも、これ以上価格を押さえたら品質のレベルを下げるしかなくなる。
肩を落としながらサンプルを片付け始めると、エレベーターから男性ふたりが下りてきた。
「社長。本日のスケジュールですが、少し変更になりまして」
どうやらひとりは秘書のようだ。
そして、もうひとりは、ブランピュールの社長兼トップデザイナーの一ノ瀬(いちのせ) 翔(かける)さんだ。
彼は、たしか私より七つ年上の三十一歳。
百八十センチを超える身長に、アーモンド形の黒目の大きな瞳を持ち、鼻はすらっと高く、顎はシャープ。
サラサラの髪に薄い唇はそこはかとなくセクシーで、モデルと見間違うほどの容姿まで兼ね備えている。
峰岸織物の布地の品質は、絶対に他社に劣らない自信がある。
けれども、丁寧な仕事をするが故、少々値段も高い。
安い海外産の布も氾濫している中での生存競争がし烈なのは心得ている。
でも、これ以上価格を押さえたら品質のレベルを下げるしかなくなる。
肩を落としながらサンプルを片付け始めると、エレベーターから男性ふたりが下りてきた。
「社長。本日のスケジュールですが、少し変更になりまして」
どうやらひとりは秘書のようだ。
そして、もうひとりは、ブランピュールの社長兼トップデザイナーの一ノ瀬(いちのせ) 翔(かける)さんだ。
彼は、たしか私より七つ年上の三十一歳。
百八十センチを超える身長に、アーモンド形の黒目の大きな瞳を持ち、鼻はすらっと高く、顎はシャープ。
サラサラの髪に薄い唇はそこはかとなくセクシーで、モデルと見間違うほどの容姿まで兼ね備えている。