エリート社長の許嫁 ~甘くとろける愛の日々~
時々マスコミにも登場して、彼自身にもファンがいるほどの人だ。
彼が手がける洋服はとにかくシルエットが美しいと言われていて、顧客には政財界のご令嬢から芸能人まで有名どころがズラッと並んでいるのだとか。
人気がありすぎてツアーチケットの入手が困難な歌姫のステージ衣装は、必ず彼のデザインした洋服だと聞いたこともある。
一ノ瀬さんが玄関に横付けされている高級車に向かっているのを見て、体が勝手に動いた。
サンプルを手にして彼のもとに走る。
失礼は承知の上だ。
でも、こんなチャンスはもう二度とないかもしれない。
「一ノ瀬社長!」
声を張り上げると、彼は足を止めてくれた。
けれども、三十代半ばくらいの眼鏡をかけ、知的な雰囲気を漂わせた秘書がスッと私たちの間に立ちふさがる。
彼が手がける洋服はとにかくシルエットが美しいと言われていて、顧客には政財界のご令嬢から芸能人まで有名どころがズラッと並んでいるのだとか。
人気がありすぎてツアーチケットの入手が困難な歌姫のステージ衣装は、必ず彼のデザインした洋服だと聞いたこともある。
一ノ瀬さんが玄関に横付けされている高級車に向かっているのを見て、体が勝手に動いた。
サンプルを手にして彼のもとに走る。
失礼は承知の上だ。
でも、こんなチャンスはもう二度とないかもしれない。
「一ノ瀬社長!」
声を張り上げると、彼は足を止めてくれた。
けれども、三十代半ばくらいの眼鏡をかけ、知的な雰囲気を漂わせた秘書がスッと私たちの間に立ちふさがる。