【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。






今のうちに、ミア先輩の弱みでも探っておこう。


そしたらこんな、刺激的な毎日とはおさらばできる。


なにより私だって、違った意味でミア先輩をドキドキさせられる。


「形勢逆転といきますか……覚悟してよね、ミア先輩」


ふふん、と。得意げに笑う。


さすがに机の引き出しとかを探るのは気が引ける。


私はある場所に狙いを定める。


そう、男が大人の本を隠す場所といったら
お決まりのベッドの下。


ミア先輩だって健全な男子高校生なんだから。
大人の本の1冊や2冊くらい、持ってない方がおかしいよ。


単純思考な私は、ベッドの下を覗いた。


ベッドの下は暗くて、何も見えない。


これじゃあ弱みを握れないと
手を伸ばしワイパーの様に左右に振って、何かないか探るけど。





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