【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。






ぺこりと頭を下げ、男の人にお礼を言ってから
ミア先輩が掃除してるプールに向かう。


ーーっと。私はミア先輩に洋服を返したいだけなのに、そうすんなりとはいかないみたい。



「ねえ、あんたさー、最近美秋と一緒にいる1年だよね?」


「1年のくせに、美秋にちょーっと気に入られてるからって、2年の教室にまで顔出して生意気すぎない?」


ミア先輩の元へ向かっている途中。

二人組の女の先輩が私の前に現れ、人通りの少ない体育館に連れていかれ今に至る。




「あ、の。私とミア先輩はただの先輩と後輩の関係でして……」



特別仲がいいかと聞かれたら、ちょっと困るかも。


ミア先輩と私の仲ってちょっと不思議なんだよね。


友達にしては……ちょっとスキンシップ多めかな。


最近抵抗できてない私も私だけど。
触ってくるミア先輩もミア先輩だよ。





< 113 / 309 >

この作品をシェア

pagetop