【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「あたしらそういう事が言いたいんじゃないんだけど?」
「後輩のくせに、そもそも美秋と一緒にいること事態生意気なのよ」
さすが色気王子の異名を持つだけあって、先輩ってば芸能人でもないのにちょっと過激なファンがいる。
女の先輩2人にジリジリと詰め寄られ、後ろに合った壁に背中がくっつく。
もう逃げられない。
ていうか、逃げたらこれよりもヒドイことされるに違いないから、逃げれるわけないんだけど……。
ミア先輩だって1人の人間なんだから、色気王子だかなんだか知んないけど、話したっていいじゃんか。
でもこれ以上、先輩方の怒りを煽りたくなくて、俯いて目元に影を作っていると。