【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。











「ねえー、最近ミア先輩現れないけど。
 喧嘩でもしちゃったの?」


「んー」


「『んー』じゃないでしょ」


「んー」


「ちゃんと答えてよ……!
 こっちがモヤモヤしてくるじゃん!!」


すごい勢いでまい実ちゃんに、肩を揺さぶられる。


そのせいで座っているイスがガタガタと、私と一緒に軽く左右に揺れるけど、今はそれどころじゃないほど何も考えられない。



ボーッとしてる私に「駄目だこりゃ」と、まい実ちゃんは退散。

自分の席に戻っていった。



ミア先輩のせいで
待ち遠しいはずのお弁当の時間も、もうすぐやってくる夏休みだって。

全然わくわくしない。


できるはずもない。


キスしてきた先輩が悪いのに。


なんで私がこんな……罪悪感抱かなきゃならないんだろう。



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