【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「なんか、天沢ちゃんが素直だと調子狂う」
「なっ!?ミア先輩がっ……」
"言わせたくせに"
そう言おうとしたら、先輩は私の後頭部を掴んで、抱き寄せ、唇を唇にくっつけ。
その言葉さえ奪った。
「んっ……」
何度も角度を変えながら、それでいて甘さは増すばかり。
薄暗い階段、下から響いてくる人の足音。
それら全部がBGMになって、私を興奮させる。
先輩の唇が離れて、すぐに俯く。
きっと顔は真っ赤になってると思う。
だってこんなにも、身体中熱いんだもん
恥ずかしすぎて死んじゃうよ。
「先に言っておくけど。
俺もう我慢する気ねーから」
横目で見た先輩の顔はいつもより真剣。
ていうか……。
「ミア先輩が我慢してた日なんてありましたっけ?」
「そりゃあ毎日が我慢の連続だったよ。
天沢ちゃんを目の前にして、あんなことやこんなことが出来ないなんて……」
「あーー!!どうしてすぐその方向にもっていきたがるんですか!!」
「そりゃあ俺が健全な男子高校生だからね。
でももう天沢ちゃんは俺のだし、心置きなくできるといいますか」
「なにを!?」
「ハハハ、知りたいの?言わせんなよー天沢~、我慢できなくなっちゃうじゃーん」
「……」