【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。







ワンピースを脱ぎ、ハンガーに掛け、水着を着る。


横目でチラッと見た鏡に映る自分に驚いた。



「かわいい……」


ミア先輩が選んだ水着は、魔法がかかっているみたいに、いつもの私じゃないみたいに私を可愛くさせる。


サイズがピッタリだけど、体に張り付いている様には感じないワンピース水着は。

少し動けば海水の様にユラユラ揺れて、とても綺麗に私を踊らせる。



「ーー天沢ちゃん、もういい?」



カーテン越しから聞こえてくる先輩の声にドキッとする。


「はい……」と小さな声で言うと、カーテンが開けられる。



ミア先輩とバッチリと目が合った。


その目に吸い込まれそうになって、目を逸らそうとした瞬間。


試着室に先輩が入ってきて、手首をがっしりと掴まれる。


そしてそのまま、壁に押し付けられ。
意味が分からないこの状況に、視界はグルグルと回る。




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