【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。
「はぁ……」
ため息を吐いたって全然スッキリしないし。
氷が溶けたコーラを飲んだって、全然喉が潤わない。
元カノっていうのは、どうしてあんなに余裕なんだろう。
……そりゃああれだけ美人だったら
私みたいな大したことない女なんて、敵じゃないんだろうな……。
「ムカつく」
なんか段々怒りが込み上げてきたよ。
自分の言いたいことだけ言ってくれちゃってさ。
よくよく考えなくても
ミア先輩が優愛さんを好きだなんて、ありえないじゃん。
そしたらミア先輩が私なんかと付き合うわけないし。
フラフラして見えるけど、ミア先輩ってめちゃくちゃ一途なんだよな~。
優愛さんの言葉を鵜呑みにしすぎた私も悪い。
人の心揺さぶるの上手すぎでしょ、優愛さん。