【完】学校イチ人気者の彼は、私だけを独占したい。








「……あのさ、まい実ちゃん」


「うん?」


「これって、どういう状況なのよ」




放課後、まい実ちゃんにカラオケに行こうと誘われ。
ついていったら、なぜか知らない制服を着た同い年の子達がたくさん居る。


完全には音漏れが隠せないカラオケルームの中で。


男女、私合わせて6人が対面して座っているから、なんとなく察しがつく。



「なにって、合コンじゃん」


あっ、やっぱり。


「って……!一言いってくれてもよくない!?」


「だってー、あんた朝に『ときめきがほしい』って言ってたじゃない」


「そりゃあそうだけど……。
 それとこれとは別じゃん」



化粧バッチリなまい実ちゃんの隣で、肩を落としながらオレンジジュースを飲む。


合コンなんて初めて来たから、正直ノリが分からなくて、私は端っこでフードメニューばかりを見つめていた。



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