【短】うさぎとピアスとチョコレート
大我が赤くなってる。耳まで。
「……言えるわけないよ?」
サプライズで渡そうと思ったのに、大我がうちにやってきてバレたときは心臓が止まるかと思った。
見られているからずっと緊張してそれをどうごまかそうか困った。
「ゴミとか……結構、きつ……かったよ?」
受けたショックは大きすぎた。
「大我は。妹みたいにしかみてないと思うけど。わたしは、大我が……」
って、待って。
「なにしてるの」
「なにって。食べてるんだけど」
チョコを一粒、また一粒と口に運ぶ大我。