ARRIA
ヒジュラが話を終えるや否や、少しの揺れと共にバクの動きが止まった。


アジリに着いたのだろうか。


「いつの間にかここまで来ていた様ですね。降りましょうか」


支えてもらいながら降りた場所は丘の頂上だろうか、風が心地よい。


点在する白い岩を避ける様に続く整備された一本道の入り口だった。
その両脇に立つ二柱の像が目を引く。



「この先にアジリはあります。バクはここまでなので僕が案内します」




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