ARRIA
名残惜しそうにあたしの裾から手を離し、兄弟はまた記号の山に帰って行った。



何かうまく表せない妙な気持ちが残ったけれどあたしはそれをうまく言葉にする事ができない。


何だろう。




一人になるとまたどこからか歌が聞こえてきた。



さっきは懐かかしく感じたけれど何故か今は同じ旋律に心細さを覚えた。



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