明るい不倫
このホテルを利用したのははじめてだった。

「結構良いホテルだったな。」

「うん。」

基本的に仕事場からも家からも距離のあるホテルを使うのがルール。

知り合いの誰とも会うことがないようなところ。

そう決めてる。

徹の手が腰を抱き寄せている。

それを確認しながら、まだくっついていられる幸せを感じていた。

少なくともホテルを出るまでの間は・・

誰に秘密にする必要もない関係で、、、恋人同士でいられる。

「徹さん、大好き・・。」

囁いて、徹を見上げた。

徹は微笑んで、見つめ返した。

「俺も、愛してるよ。」

そう言って、口付けた。
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