くノ一です！

私はベンチに座り・・・考えました。恐らく動物と対話するのはかなり難しいです。それこそ、テレパシーとかそういう類いの話です。これは忍者とかの前に、動物とテレパシーが出来る、または心を通わせる才能が必要なのです。

なので私には無理だし、忍術関係ないので辞めましょ辞めましょ・・・と思ってベンチから立ったその直後でした。

「もう諦めるのか・・・？ちょっとでも無理と思ったら諦めるのかっ・・・？」

池のなかから声が聞こえてきます。何だか・・・とても冷たくて冷めた様な声です。

そう思っていたら、池からピョーンと何かが飛んできて、私の肩の上に乗りました。

よく見ると黄緑色をしたカエルです。可愛いけどヌメヌメしていて気持ち悪いです。

「ひゃあぁ！ヌメヌメベチョベチョしていて気持ち悪いです！離れてください！」

私はつい気持ち悪くてベシッとカエルを土に叩きつけちゃいました。

「ゲコォっ・・・！」

カエルの悲痛な叫び声が聞こえてきます・・・なんだかごめんなさい。

しかし、カエルはすぐに立ち上がり私をみてきます。

「出会って30秒で叩きつけるとは良い度胸ケロなぁ！俺は今どき珍しいくノ一と仲良くなりてぇだケロのに！」

軽く怒っているカエル。

「えっ、私と仲良くなりたいですか？」

「あぁオメェ、前にここ水蜘蛛の術練習していたケロ。ずぶ濡れになったオメェを見てエロいなぁ、こんなくノ一と仲良くなりてぇなぁ・・・なんて思ってはいないけど、仲良くなりてぇケロ・・・というわけだケロ」

思っていたんですね。仲良くなりたい理由がなんか嫌です。

「カエルの癖に変態さんじゃ無いですか！私を見て発情ですか？言っておきますけど、私は変態カエルなんて興味ないですよ！」

このカエルが何だか気持ち悪くて少しカエルから離れます。

「酷いケロなぁ・・・。俺と一緒にいたら忍術を覚えること出来るケロに・・・。」

少し悲しむカエルさん。しかし、その前に少し気になることを言いました？